プロセスアプローチによる
品質マネジメントシステム構築と運用 コンサルティング
プロセスアプローチとは
プロセスアプローチとは、同じ性質の活動の集まりをプロセスとみなし(例:設計プロセス、購買プロセス、製造プロセス など)、品質マネジメントシステム(QMS)を構成するプロセス間の前後を効果的に繋げ、さらに個々のプロセスの管理を徹底することで、個々のプロセス及びプロセス全体の効率とパフォーマンス(意図した結果の達成)、を高めようとする品質管理活動手法のことです。(ISO 9001規格のベースとなる重要な原則のひとつでもあります)
狙い通りの製品・サービスを経済的に生み出すためには、出来上ったものを検査するよりプロセスにおける活動を標準化しそれに沿って仕事を行う方が良いことは言うまでもありません。この考えは、「品質は工程で作り込め」や「つなぎ目に品質あり」というスローガンと一緒です。ISO 9001:2015ではプロセスアプローチについて、その序文の0.3.1において、”プロセスアプローチの採用に不可欠と考えられる特定の要求事項を 4.4に規定している。”と述べています。
プロセスアプローチによる品質マネジメントシステム構築と運用のメリット
QMSに関わる活動をプロセスとして捉えることは、縦割りな組織の部門や部署としてではなく、お客様からの要求を製品又はサービスを通して実現してお客様に届けるという、部門や部署を横断する活動として捉えることです。
このことから、プロセスアプローチによるQMS構築のメリットは以下にあります。
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① QMSがプロセスアプローチに基づき運営され、QMS及びプロセスの「意図した結果」が達成される。
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②「意図した結果」を追求する中から、仕事の進め方の見直し(プロセスの活動の見直し)が行われる。
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③ 計画段階で想定されるリスクが特定され、未然防止策が取られるようになる。
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④ 生産性が上がり、品質不良コストが目標通りに下がる。
構築と運用の流れ
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QMSに必要なプロセスの明確化
- 事業プロセスを踏まえて、製品実現、管理、支援の3つの観点によるQMSに必要なプロセスを明確にします。
- プロセス間の活動に重複がないようにします。プロセスは活動の流れを示していますので、同じ活動が重複することはありません。
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プロセスに対する管理の明確化(表による可視化)
- 明確にした各プロセスがそのプロセスの目的(意図した結果)を達成するためにどのような活動・管理を実施しているかを表記に整理します。
- 明確にする管理事項は、ISO 9001:2015の4.4.1を基本とします。
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マニュアル、規定、手順書などのQMS文書への反映
(ISO 9001規格要求事項への適合確認含む)- 明確にしたプロセスに対する管理がISO 9001要求事項に適合しているか確認します。
- 要求事項への適合が十分でない場合は、適合するための対応方法を決めます。
- 上記追加の対応を含め、明確にしたプロセスの管理内容を、組織の状況に応じた文書化をします。
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日常管理としてのプロセスアプローチの運用
内部監査によるプロセスアプローチの定着化- 各プロセスの運用状況のパフォーマンスを監視、分析、改善する組織体制を構築し、実戦します。
- 定期的に実施する内部監査では、プロセス単位での監査を実施することでプロセスアプローチによるQMS管理の定着化を図ります。
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